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経営層が考えるべき情報システム部署の今後

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皆様の会社には「情報システム部」はございますか?企業は古い時代からITとともに成長してきたと言っても過言ではありません。そのITという企業資産を管理する部署が存在するのは至極もっともな事なのです。
ところで皆様の「情報システム部」という組織はどうあるべきとお考えでしょうか?

【情報システム部の今って?】

貴社に在籍する情報システム部を眺めてみてください。そこにはかつてITインフラ、情報システムの導入の際には思う存分に手腕をふるったメンバーがそこには在籍しているはずです。その彼らは今何をされていますでしょうか? 各部署のユーザーからの問い合わせ電話、システム変更要求に対応、ITインフラの保守期限切れに対応といった毎日になっておりませんでしょうか? 

【情報システム部の活躍の時代】

ITへの投資内容は過去から現在に至ってパラダイムシフトが起こりました。大量データを高速で処理することのみをメリットと位置づけ投資した時代から、ITによって業務効率化、経営効率化をメリットとして投資する時代になってきました。特に市場が成熟していくとITを使った情報経営が有利になる事例が次々とベンダーから紹介されその流れにのって企業もIT投資を続けてきました。そして今日ではDXと叫ばれ、アメーバにように変化する状況に応じてDXと言われるIT投資というのは続いていくのは明らかでございます。

さて、ここで最初の問に戻ります。「情報システム部」という組織はどうあるべきとお考えでしょうか?

私は「情報システム部」はシステムを保守する部署から、システムを有効活用するための改善活動を推進する部署であるべきだと考えております。つまり、社内のシステム改善コンサルタントになるのです。
システムの有効活用とはどういう事でしょうか?それは会社の経営理念、業務課題とリンクされたものであり、その内容は「情報システム部」が定義していく事が大事であります。どうでしょうか?「情報システム部」はもうコストセンターではなく、より高付加価値を求められる部署になるのです。

【今こそパラダイムシフトを!】

企業内でITの目的はいくつか種類があります。大まかな種類分けをすると下記の4点に絞られると思います。

<企業内のITの目的>

  1. 工数削減
    RPAなどを使った定常化のプロセスの自動処理

  2. 業務・経営の見える化
    ERPといった業務、経営に関するもの

  3. チャネル拡大
    ECEDI受発注といった取引のデジタル化

  4. インフラ整備・セキュリティ
    サーバや個々のPCの手配、社内全体のサイバーセキュリティなど

2.はITの役割を便利ツールから経営支援システムへのパラダイムシフトした顕著な例であったはずなのですが・・・はて、どうでしょう??実際は具体的な成果が見えづらく、困ったことにこの手の投資額はかなり高額なパターンが多いのが実情です。そのため、金をかけたが経営にとってどんなメリットがあったのか?コストだけ増えたのでは?という経営者の声が聞こえてきそうです。(実際決済したのは経営者なのでそれもおかしい話ですが・・)そこで出番です!「情報システム部」はパラダイムシフトの時期に来たのです。

今までは要求ベースで動いていたところを、システム改善に向けて提案型の部署にしましょう。現在の「情報システム部」には他の仕事がたくさんあることも承知しております。パソコンの管理、セットアップ、サーバの管理といったものです。しかし、このような技術的技能はそれこそ外注に任せるか、クラウドを使って工夫するべきです。今こそルーチンワークは外部に任せ、高付加価値化を目指すべきです。それは提案型業務へのパラダイムシフトです。

システム改善は複雑な課題が絡み合い、または部署横断で解決する問題が多数発生する事も多いです。そういう場合も含め、外部のコンサルタントをうまく利用して改善していくとより改善スピードも上がっていきます。一度、自社の「情報システム部」とお話をしてみてください。彼らもきっと内に秘めた何かを持っていると思います。

相馬智之

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